株式会社Anfiniは、株式会社コンカーの橋本祥生氏をホストに迎え、弊社代表 橋本純との対談を実施しました。 本記事では、その対談の内容を詳細にお届けします。まずは対談の様子をご覧ください。 【前編】%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FtJqcd2fmCho%3Fsi%3DcH7sndiuaPQ8rVLJ%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E【後編】%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2Fzl7R4yJNx_o%3Fsi%3DYGeR-HiEr04f8li9%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E橋本 祥生株式会社コンカー 代表取締役社長GPTW主催「働きがいのある会社」ランキング(中規模部門)にて7年連続1位を受賞した株式会社コンカーを率いる。橋本 純株式会社 Anfini 代表取締役ベストベンチャー100に3年連続で選出されているコンサルティングファーム、株式会社 Anfini の創業者。「人を幸福にする経営」を掲げ、独自の組織論を展開する。1. はじめに同じ「橋本」という姓を持つ二人の経営者による特別対談が実現しました。GPTW主催「働きがいのある会社」ランキングにて7年連続で1位を受賞した株式会社コンカーの橋本祥生氏をホストに、ベストベンチャー100を3年連続受賞しているコンサルティングファーム・Anfiniの橋本純社長を招き、働きがいのある組織経営、そして AI 時代の経営戦略について熱く語り合いました。2. 働きがいを追求する経営哲学働きがいを経営の軸に据えたきっかけ働きがいを経営の軸に据えたきっかけを話す橋本(純)橋本(祥):まず、働きがいを企業経営の軸に据えようと思われたきっかけを教えていただけますか。橋本(純):きっかけは、コンサルティング会社で人を採用することの難しさに直面したことです。コンサルティング業界は本当に優秀な人材がいなければ成立しないビジネスモデルです。企業間での人材獲得競争が激化し、年俸が高騰していく状況の中、ベンチャーとして資金力も乏しい我々が従業員と一緒に歩んでいくために何ができるかを真剣に考えました。そこで定義したのが「コンサルタントの幸福を追求する」というテーマです。社内では「コンサルタントファースト、カンパニーセカンド」という言葉で経営しています。企業の発展以上に、コンサルタント一人ひとりの幸せに着目できる企業がコンサルティング業界に一つぐらいあってもいいのではないか。そう考え、コンサルタントの幸福に寄与できる会社経営にこだわってきました。「クロノトポス」という働きがいの哲学橋本(純):働きがいに関連する重要なフレームワークとして、「クロノトポス」と言う哲学があります。これは、人間がこれまでの幸せだった思い出や良かった体験を思い出す時、「場所」と「時間」がセットになっているという理論です。たとえば、祥生さんと私がシアトルのパーティー会場で今後のパートナーシップについて話し合った夜の時間。そのように、幸福な体験には必ず時間と場所が紐づいています。橋本(祥):確かに、私も新人時代にチームワークで困難なプロジェクトを乗り切った時の記憶が鮮明に残っています。プロジェクトルームでの夜の時間、仲間と高め合えた瞬間ですね。橋本(純):まさにそうです。より幸福で価値のある体験のためには、時間と場所を丁寧に設計しなければなりません。我々は普段の働きがいを高めるために、「どんな時に、どんな場所で一緒に時間を過ごすか」を非常に重視しています。オフィスを麻布台ヒルズに移転したのもそれが狙いですし、納会も会社規模からするとリッチな場所を借りて、会社のブランディングや雰囲気に合う場所でみんなとしっかり時間を過ごすよう設計しています。「ベストベンチャー100」3年連続受賞の背景株式会社コンカー(左):GPTW主催「働きがいのある会社」ランキング(中規模部門)にて7年連続1位株式会社Anfini(右):「ベストベンチャー100」に3年連続選出橋本(祥):Anfiniさんは「ベストベンチャー100」に3年連続で選出されていますが、その理由をどうお考えですか。橋本(純):まず、コンカーさんがGPTW主催の「働きがいのある会社」ランキング(中規模部門)にて7年連続1位を獲得されたことは本当に畏れ多いことです。我々はまだトップ100に入った段階で、創業5期目のベンチャーとして試行錯誤しながらやっているのが正直なところです。評価いただけたポイントの1つは、社長と社員が1on1で話す取り組みです。重要なのは、一人ひとり幸福の定義が違うということです。幸福追求において「これをしたらいい」という正解は1つではなく、会社としていかに選択肢を持つかが重要です。従業員からのフィードバックに誠実に向き合い、企業としての選択肢を増やし、メンバーがどういった状況にあるのかをしっかり理解する。こうした活動を継続していることを評価してもらえたのではないかと思います。3. 組織文化を育む仕組みと戦略コンカーのフィードバック文化コンカーのフィードバック文化について話す橋本(祥)橋本(祥):我々の取り組みでは、「コンストラクティブフィードバック」という仕組みで年に1回、全従業員から会社経営やチームに対してアンケート調査でフィードバックをもらう制度を十数年続けています。そこで集まった様々な声を、クォーターに1回の全社ミーティングで全てオープンにしています。特に声が多い改善すべきギャップフィードバックについては全社合宿(会社員が集まる全体会議)などでテーマにし、グループワークでどう解決するかを全従業員が自分事として関わる。これを1年のサイクルで回し続けています。フィードバックは自分の上司という縦のラインだけでなく、部門間の横や斜め、全部対等にフィードバックをするのが我々の定義です。全従業員が私に対してもフィードバックします。橋本(純):それは素晴らしいですね。心理的安全性が担保されているからこそできることだと思います。組織文化の湖を守る経営戦略橋本(純):最近、経営会議や若手メンバーに何を伝えていくかを考える中で、組織文化について一番考えています。例えば、我々はM&Aは一切していません。これまで5期やってきた中で、一度も検討していません。成長フェーズにある段階ではM&A先行になる企業も多いですが、我々は組織文化を何より大切にしているからです。組織文化を「湖」に例える橋本(純):最近、経営会議や組織文化を「湖」に例えるなら、その中の水質をいかに綺麗に保つかが重要です。どんな人が一緒に働いてくれているのかにこだわる。このタイミングでM&Aをして違う文化の水と混ざり合うことは、たとえ業績が伸びるとしても是としない。それが弊社の経営理念です。橋本(祥):その話で思い出しましたが、我々もこの十数年、管理職の昇格人事がすべて内部昇格なんです。外部から管理職を採用することを一切やっていません。優秀だからといって、カルチャーアンマッチのリスクを抱えてまで外部からは採用しない。社員のモチベーションもそうですし、カルチャーが相通ずる方で組織を作っていくことを大切にしています。幻影旅団の組織論漫画『HUNTER × HUNTER』の例を用いて組織のあり方について話すお二人橋本(純):少し話が逸れますが、漫画『HUNTER × HUNTER』に登場する「幻影旅団」という組織をご存知でしょうか。弊社の組織理念に近いところがあり、よくお話しさせていただいています。幻影旅団は蜘蛛がテーマなのですが、リーダーはあくまで「蜘蛛の頭」に過ぎず、手足より上だとか下だとかはありません。ただの役割として頭の部分を担っているだけです。Anfiniも私が社長ではあるものの、上下関係があるわけではなく、指揮系統としての役割の違いがあるだけです。年齢も近いですし、フラットにお互い本音で話し合える関係性を重要視しています。橋本(祥):相通じますね。弊社としても、本音で話すということが非常に重要で、バリューの1つとして定義しています。建前のようなロジックはいらない、本音で話そうと。これが普段のコミュニケーションや採用プロセスでも重要なテーマになっています。コンサル業界の課題から学ぶ橋本(純):コンサルティング業界には、ロジックがない発言があまり推奨されない風潮があります。建前のようなロジックだけ積み重ねて、お互い腹に抱えている本音はなおざりになり、出てこない状態での会話が多くなりがちです。ロジックが成立する上で必要なこともあるかもしれませんが、普段一緒に働いているメンバーの本音を知らないまま働いていくのは寂しいことだと感じています。コンカーさんにはそういった部分がないのが素晴らしいと思いますし、どういった背景でそのような文化を作られたのか勉強になります。橋本(祥):コンカーも立ち上げ期に、思いを共有できない、例えば営業成績が良いが個人プレーに走るような方を採用した結果、ボタンの掛け違いが生じた歴史があります。数字を作らなければならないという理由で、断片的に優秀な人を集めても、それだけでは企業は成長しないと痛感した出来事でした。カルチャーをまずちゃんと作れば、結果は自ずとついてくる。その順番を逆にして、カルチャー作りを経営アジェンダのトップにしたのが、我々のカルチャー作りのスタート地点です。人材育成と採用の本質樹木の成長理論橋本(純):人間の成長は、樹木の成長サイクルと近しいのではないかと考えており、これが私の面接のコンセプトになっています。プロは植樹の段階で、その木がこれからどう成長するかがわかるといいます。なぜなら、木はまず根から成長するからです。植樹の段階で、根が綺麗に横に太く広がっている木は、上もシンメトリーに、ちゃんと上下対象に育ちます。人間で言うと、「根」はその人の思想にあたると思います。しっかりとその人として大事にしているもの、大事な考えがあり、それが企業の文化とマッチしている方であれば、今後実力もそれに伴って伸びてくるはずです。採用の段階で、いかに思想の部分で通じ合えるかを確認させていただくことを大切にしています。ポロッと出る言葉の重要性橋本(純):面接において、全体的な話の内容よりも「ポロッと出る言葉」を重視しています。揚げ足を取るわけではありませんが、ふとした瞬間の言葉に本音や本能が表れると考えています。全体的な話の流れが流暢でなくても、少しずつ出てくるキーワードにその人の心が感じられるかどうかが重要です。弊社の経営理念としても「言葉を丁寧に扱い、価値観を共有しよう」というものがあり、言葉を丁寧に扱えているかを選考段階で見させていただいています。AI・データ時代の人材と経営戦略AI時代に求める人材像AI時代にAnfiniが求める人材像について語る橋本(純)橋本(祥):AI時代の中で、どういった方に来てほしいという軸はありますか。橋本(純):最近、大学との提携が多く、上智大学や早稲田大学で講義を持たせていただいています。今の若い世代のAIに対する知識や理解は非常に伸びており、AIネイティブ世代なので活用が肌に馴染んでいて上手です。ただ、AI依存やデータ依存で考える方も出てきてしまうかもしれません。これからの時代、AIを活用して経営していく、働いていくのは当たり前のことです。その中で人が何をできるかをしっかりと考えていきたいと思っています。我々として今掲げているのは、データやAIだけでなく、人間が持っている本来の本音や感情、この部分も扱える、理解できる人材です。その上でデータと感覚、感情を掛け合わせて、自分なりのネクストアクションを持てる、自分なりの声を上げられる、そういった人材がこれからAI時代に活躍していくのではないかと考えています。橋本(祥):AIを前提としたスキルセットもそうですが、逆に人間的な要素も持ち合わせた学生さんからの応募は増えていますか?橋本(純):はい、本当に弊社に応募してくださる皆さんは優秀で、特に内定を出させていただいている学生さんは、24歳にして確固たる思想を持っている方が多いです。Ai統合型経営への思い橋本(祥):Anfiniさんは「AI統合型経営」ということで、様々なお客様のご支援をされていらっしゃると思います。このAI統合型経営に込めている純さんの思いをお聞かせいただけますか。橋本(純):これまで我々がお客様のご支援をする中で、情報が不足しているために経営判断が高度にならない、あるいは経営戦略の検討の幅が狭まるというもどかしさがありました。我々は外部から入っているコンサルタントなので、知らない企業の情報、データ、文化などがたくさんあります。一方、AI時代になり、これまで見られなかった情報、取得できなかったデータまでアクセスできるように広がっています。そうした背景を踏まえ、まずはAIを活用した業務に移行できる、AIと統合された業務経営に移行することが重要だと考えています。我々がAI統合型経営というソリューションで提唱しているファーストステップは、業務効率化の文脈の中にAIを取り込むことです。その次のステップで、より業務が高度になり、これまで行ってきた業務よりも付加価値の高い業務が行われるようになります。そして最後の段階として、業務が効率化され高度になり、インプットされるデータの質が高まることで、経営判断や経営戦略がより高度になっていくと考えています。データドリブン経営の未来これからの経費領域について一石を投じる橋本(祥)橋本(祥):ありがとうございます。我々も経費領域のクラウドサービスを提供していますが、AIは切っても切り離せないテクノロジーです。おかげさまでグローバルでも国内でも広く利用されており、非常に多くのビッグデータを保有させていただいております。今おっしゃっていただいたように、AIを使って業務を効率化、自動化していくだけにとどまらず、ビッグデータやベンチマークデータをどう使って運用を高度化していくか、あるいは「データの民主化」と表現していますが、誰もが同じデータにアクセスできる世界を目指しています。経費精算という言葉がこの日本からなくなるような未来、それこそAIエージェントが自律的に処理を行うような世界観も視野に入れています。おわりにAI時代の到来により、ビジネス環境は急速に変化しています。しかし、その中心にあるのは常に「人」であり、組織の文化や働きがいこそが企業の成長を支える根幹であることを、両経営者の対話は示唆しています。Anfiniは「人を幸福にする経営」を掲げ、コンカーは「働きがいのある会社」として様々な取り組みを続けています。アプローチが異なる両者に共通するのは、徹底して人に向き合い、透明性の高いコミュニケーションと強固なカルチャーを築き上げている点です。AIと人が共存し、より高度な価値を創造していく未来に向けて、両社の挑戦は続きます。■株式会社コンカーについて世界最大の出張・経費管理クラウドSAP Concurの日本法人で、2010年10月に設立されました。『Concur Expense(経費精算・経費管理)』・『Concur Travel(出張管理)』・『Concur Invoice(請求書管理)』を中心に企業の間接費管理の高度化と従業員の働き方改革を支援するクラウドサービス群を提供しています。コンカーの詳細については https://www.concur.co.jp/ をご覧ください。■SAP ConcurについてSAP Concur は、出張、経費、請求書管理を統合したソリューションを提供する世界有数のブランドであり、これらのプロセスの簡素化と自動化を追求しています。高い評価を得ている SAP Concur のモバイルアプリは、社員の出張をサポートし、経費を自動で入力し、請求書の承認を自動化します。AI を使いリアルタイムのデータを統合、分析することで、効率的な支出管理を行うことが可能です。SAP Concurのソリューションは、手間の掛かる作業をなくし、お客様の業務効率化に貢献、最高の状態でビジネスを進めることができるようサポートします。詳細は concur.com または SAP Concurブログをご覧ください。SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP SEやその他世界各国における登録商標または商標です。またその他記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。