本記事では、SAP Concurの概要から具体的なサービス、導入メリットまでを詳しく解説します。経費管理や出張管理の効率化を支援するこのサービスを理解し、実際のプロジェクトで役立てましょう。 【SAP初学者向けアカデミー受講生募集】 「現役」SAPコンサルタントが提供する未経験からのSAPコンサルタント転職アカデミー 1. SAP Concurとは SAP Concurは、株式会社コンカーが提供する経費・請求書・出張管理クラウドシステムです。全世界でのユーザー数は約9300万人、「企業向け出張、経費管理ソリューション市場」において約50%のシェアを誇っています。主に経費管理、出張管理、請求書管理の3つの機能を持っています。SAP Concurは入力レス、承認レス、ペーパーレス、運用レス、キャッシュレスの5つの軸で業務効率化を実現します。 2. サービス一覧 ここではSAP Concurの主な機能である Concur Expense(立替経費精算)、Concur Invoice(外部支払経費)、Concur Travel(海外出張費)の3つの機能それぞれについて概要、主な機能を解説します。 2.1 Concur Expense(立替経費精算) Concur Expenseは、経費精算プロセスを一元管理するクラウドサービスです。経費データの収集から承認、会計システムとの連携までを自動化し、経費精算業務の効率化と透明性を実現します。 以下で主な機能を説明します。・領収書のデジタル化と自動処理スマートフォン等で撮影した領収書をOCR機能※でデジタル化し、必要なデータを抽出します。これにより手動入力の手間を削減し、データの正確性を向上させます。特にConcur Expenseは業界をリードするOCR精度を誇り、あらゆる形式の領収書に対応しています。 ※OCR機能 OCR(光学文字認識)とは画像やPDFなどに含まれる文字を読み取り、編集可能なテキストデータに変換する技術です。 ・経費ポリシーの自動チェック企業の経費ポリシーをシステムに設定し、申請された経費が規定に準拠しているかをリアルタイムで確認します。違反が検出された場合は、申請者や承認者にアラートが通知され、修正を促します。Concur Expenseならではの強力なルールエンジンにより、複雑なポリシーにも柔軟に対応可能です。 ・会計システムとのスムーズな連携ERPシステムや会計ソフトウェアと連携し、承認済みの経費データを自動的に会計処理に反映します。これにより、経費精算データの二重入力を防ぎ、効率性とデータの整合性を確保します。Concur Expenseは主要なERPシステムとの標準連携機能を持ち、導入時のカスタマイズ工数を大幅に削減します。2.2 Concur Invoice(外部支払経費) Concur Invoiceは、企業が受け取る請求書をデジタル化し、支払い申請から承認、支払い業務までを一元管理できるクラウドサービスです。手作業の負担を軽減し、コスト配賦や経費分析を通じて支払い業務の効率化と透明性を実現します。 以下で主な機能を説明します。 ・OCR機能 OCRを活用することで、紙の請求書やPDF形式の請求書をスキャンし、自動的にデータ化できます。この機能により手動入力作業の負担を大幅に軽減し、データ入力エラーのリスクを最小限に抑えます。 ・配賦機能 Concur Invoiceでは、経費を複数の部門、製品、プロジェクト、顧客などに柔軟に割り当てることが可能です。これにより、経費の発生源を明確化し、正確なコスト管理が実現されます。さらに自動配賦ルールを設定することで、手動処理の負担を軽減し、配賦プロセスを効率化します。 ・経費分析機能 Concur Invoiceの分析ツールを使用し、経費データを可視化できます。支出パターン、コストの内訳、プロジェクト別の経費などを細かく分析することで、経営判断に役立つインサイトを得ることができます。 2.3 Concur Travel Concur Travelは、出張管理を包括的にサポートするクラウドサービスです。出張申請から航空券やホテルの予約、スケジュール管理まで、一元的に管理できます。 以下で主な機能を説明します。・出張手配の統合管理 航空券、ホテル、レンタカー、鉄道などの予約を一元的に管理できます。一つのプラットフォーム上で手配を完結できるため、利用者が複数の予約サイトを利用する手間を省きます。 ・出張費用の可視化・分析 出張費用の詳細をリアルタイムで可視化・分析でき、企業全体の支出データを一元管理します。 ・ワークフロー連携機能 出張の申請から承認、経費精算までのプロセスを自動化し、効率的に管理できます。企業の承認ルールや経費ポリシーに基づき、柔軟にワークフローを設定できるため申請や承認が円滑に進みます。モバイルデバイスを活用した迅速な申請・承認機能や、経費ポリシーに違反する場合の自動アラート機能も備えています。3. 導入のメリット ・直感的な操作性 SAP Concurは、手順書がなくても直感的に操作できるユーザーフレンドリーなインターフェイスを実現しています。そのため現場の従業員が操作にすぐ慣れることができます。 ・グローバル対応(言語・通貨) SAP Concurは29種類以上の言語、28種類の通貨に対応しています。これにより、日本のみならず、グローバルに広がるシステム導入が可能です。 ・セキュリティ水準が高い SAP Concurは、ISO27001※1やGDPR※2など国際標準に則したセキュリティマネジメント水準を実現しています。 ※1 ISO27001 組織の情報セキュリティ管理を体系的に構築・運用するための国際規格で、情報資産を適切に保護する仕組みを提供します。 ※2 GDPR EU域内での個人データ保護を目的とした規則で、個人情報の収集、使用、保存に関する厳格なルールを定めています。 ・データ分析が容易 専用ツールを使えば、経費データを一目でわかるように可視化でき、コスト管理が効率的になります。さらにスタマイズ可能なダッシュボードやレポート機能を使って、部門ごとの経費の使い方や削減できるポイントをすぐに見つけることができます。 ・業務効率化とコア業務への集中 手動入力の削減と自動承認フローにより、経費精算や請求書の業務効率化を実現します。これにより従業員がデータ分析などのコア業務に集中できます。 4. まとめ SAP Concurは経費・請求書・出張管理クラウドシステムであり、Concur Expense、Concur Invoice、Concur Travelの3つの機能に分類することができます。これらを導入することで企業の経費精算、請求書管理、出張管理の効率化を図ることができます。SAPコンサルタントとして SAP Concurの特徴や活用方法を学び、クライアント企業の課題解決に活かせるようにしましょう。 5. 告知【SAP認定コンサルタント資格のメリット】・認定資格を未取得の人との市場での差別化を図れる ・認定資格を取得することによる自信とスキルを持ってタスクを実行できる ・価値の高い認定資格を持てば、高い賃金や料金を得ることができる 公式HP:https://sap-consultlabo.com/