📌 現役コンサルタントが講義!SAP法人研修サービス現役のSAPコンサルタントが、SAPの基礎から活用方法まで直接講義する法人研修サービスを提供中。「公式研修を導入する予算がない」「現場で使える実践力が身につかない」そんなお悩みに応える実践的な研修サービスです。ニーズに応じてカスタマイズも可能。Anfiniの法人研修サービス|資料請求はこちらSAPにおける購買契約とは購買契約は、サプライヤと予め取り決めた購買における条件を登録しておくことが可能です。特徴としては大きく以下の3点があります。有効期間を設定購買契約においては契約期間が設定され、その期間内のみ条件が有効となります。目標値の設定数量目標または金額目標を設定し、その数量・金額に至るまで仕入を行います。購買条件の統一購買発注時に購買契約を参照して登録を行うことで、契約した条件で統一して購買発注を行うことが可能となります。また、購買契約には購買基本契約と購買分納契約の2種類があり、各契約はさらに数量契約と金額契約に区分されます。購買基本契約:購買依頼や発注に先立って、指定された期間に取り決めた価格で一定金額や数量を目標に契約を行い、都度発注を行うプロセスです。購買分納契約:購買依頼や発注に先立って、指定された期間に取り決めた価格で一定金額や数量を目標に契約を行い、予め納入日程を定義して契約した内容をもとに分納で仕入を行うプロセスです。数量契約:契約期間内に取り決めた条件で仕入れる数量の上限を定義します。金額契約:契約期間内に取り決めた条件で仕入れる金額の上限を定義します。購買基本契約の登録から発注までの手順① 購買基本契約の登録はアプリ:購買契約管理から実施します。以下の画面が表示されたら“作成”を押下します。② 登録画面が表示されたらヘッダや一般情報の必須項目を入力し、明細にて対象の品目や価格を入力します。基本的に購買発注時に登録可能な項目を設定することが可能です。登録画面例1登録画面例2③ 購買契約の登録が完了したら同じくアプリ:購買契約管理内から対象の契約に✓を入れ、“購買発注登録”を押下します。購買契約の画面から購買発注登録を行うことで、購買契約を参照した発注となります。(通常の購買発注管理アプリから登録を行った場合は購買契約の内容は反映されません。)購買契約の内容を反映した状態で新規購買発注登録画面が表示されるので、内容を確認して“発注”を押下します。購買分納契約の登録から発注までの手順① 購買分納契約の登録はアプリ:購買分納契約の管理から行います。画面表示後、“作成”を押下します。登録画面の表示後、一般情報データを入力します。② 明細タブを押下し、分納契約で仕入れる品目や価格、数量などを入力します。③ 明細内の最下部にある“納入日程行”タブにて、分納契約での各納入期日と計画数量を入力します。④ 上記必要なデータを登録後、“作成”を押下することで、登録が完了します。※契約タイプについて分納契約(LP):購買契約内で作成した分割納入スケジュールそのものをサプライヤへ通知して納入指示を行うSA(リリース伝票あり)(LPA):購買契約内で分割納入スケジュールを作成し、その後リリース伝票を発行することでサプライヤへ納入指示を行う⑤ 今回の例では分納契約(LP)で作成しているため、リリース伝票の作成や、新たに購買発注を登録する必要はありません。納入予定日になり、品目を受領したらアプリ:購買伝票の入庫転記から入庫処理を行います。購買契約と購買情報との比較購買契約と購買情報マスタは、それぞれ仕入先と取り決めた品目や価格などの条件を管理し、購買発注の一助となるマスタです。それぞれの違いや特徴を以下に簡単にまとめます。それぞれの用途や特徴を鑑みてどちらを利用するかを判断する必要があります。関連Scope Item○購買契約に関連する主なScope ItemScope Item ID機能名概要BMD購買契約購買基本契約を管理する Scope ItemBMR調達における分納契約購買における分納契約を管理するScope Itemまとめ今回はMMモジュール内の購買契約について概要を記載しました。購買業務において必須となる機能ではありませんが、購買発注を効率的に行う上では有用な機能となります。他のマスタとの関連性を含めて特徴を把握し、どの仕入れ業務はどの機能を用いて行うかを整理することが業務の効率化に繋がりますので、しっかりと特徴を覚えていきましょう。