SAPは、世界中の大企業で利用されるERPシステムとして高い評価を受けていますが、一方で「使いにくい」と感じるユーザーも少なくありません。本記事では、SAPが使いづらいとされる具体的な原因や、システム設計の思想、そしてユーザーにとっての利点を詳しく解説します。初めてSAPに触れる方や、導入を検討している企業担当者も、使いにくさの背景を理解することで、効率的に活用する方法を学ぶことができます。関連記事「Fit&Gap」と「Fit to Standard」とは?特徴・要件定義・メリット比較を徹底解説![SAP導入方法論]【SAPコンサルタント募集】 年収800万~2500万 平均残業時間 4.1h/月カジュアル面談の応募を是非お待ちしています!SAPが使いづらい原因SAPは他の弥生会計やFreeeのような、親切丁寧、ユーザフレンドリーというより、ユーザに「SAPについてこい」と言わんばかりの高いスキル・理解力を求めている傾向が若干あります。SAPはグローバルに展開する世界的大企業向けに様々な機能や合理的な仕組みを搭載しているため、経営向きのシステムと言われており、その分野ではトップの実績を収めています。そのため、例えば伝票起票の際に、明細が横並びではなく縦に並んでいくなど、最初は慣れないUIUXが多く存在します。他にも、マニュアルの内容がわかりづらいユーザのITリテラシーが必要(権限やデータの紐づきの理解力が必要)などがあります。SAPの思想SAPの特徴として、統制の強固さや機能の細かさがあります。背景には、前述のとおり、世界中でビジネスを展開し拠点を持っている大企業にとって、様々な国別要件が標準機能で備わっていることがかなり重要だからです。SAPは、それらの複雑性をFioriの開発、ユーザ単位でのレイアウト編集(項目の表示/非表示)機能などでカバーしつつも、基本的には「SAPにユーザーがついてこい」という思想を持っています。ユーザにとってのSAP刷新メリットとはいえ、SAP刷新はユーザ側にも多くのメリットがあります。例えば、大量の請求書や伝票の一括処理ができる毎月同じ請求や伝票のコピー登録ができる使っている会社が多いため、転職や派遣さんでも使える人が多く引継ぎし易い海外拠点との膨大な調整工数が不要になる特に④について非常に重要です。一般的にグローバル展開企業では、海外の個々のシステムが入れられており、決算業務において、各拠点からバラバラのフォーマットで、かつ数字も全然異なるレポートが届いてしまいます。その調査や確認に膨大な時間がかかり、決算時期は残業だらけになるので、SAPによりそれらを解決します。SAPであれば、多言語対応・通貨対応、その他ローカル法的要件への対応が標準でカバーされ、この部分にここまで対応しているシステムは他にはないため、特に大企業であればあるほど、SAP一択になります。まとめまとめると、はじめてつかう人にとっては少々使いにくくて、マニュアルが必須だけれども、使えば大幅な時間短縮が可能になるということになります。 もう少し、UIUXが良くなればと思っていましたが、Fiori (SAPのWeb版のイメージ)が登場したので、そのあたりは期待できそうです。 以上、SAPユーザの本音 使いづらさの原因分析でした。ご覧いただきありがとうございました。主要ERP製品 徹底比較ガイド|無料ダウンロード ERP導入を検討中の方向けに、SAPやOracleをはじめとした主要クラウドERPの特徴・違い・選び方を1冊にまとめました。 最新トレンドを踏まえ、機能比較/導入の注意点/SaaS型ERPの選定基準まで網羅しています。 初期検討の情報収集や、社内検討資料の下地としてもご活用ください。 👉 資料をダウンロードする(無料) 告知【SAPコンサルタント募集】 年収800万~2500万 平均残業時間 4.1h/月カジュアル面談の応募を是非お待ちしています!株式会社Anfiniでは現在SAPコンサルタントを募集しています。経験を問わず、会社の概要や入社後のキャリアイメージなど、ご興味がある方は是非カジュアル面談にご応募ください!(選考に一切関係なし)■株式会社 Anfiniって?ベストベンチャー100に創業3期目で選出!従業員ファースト「業務時間8⇒6を目指す」独立系ブティックファーム「経営管理クラウドXO」を融合した経営コンサルティングを提供詳細は以下の記事をご覧ください。カジュアル面談可【急募】SAPコンサルタント/リモート可/副業自由/平均残業4.1